
社労士の科目の中には試験突破する上で暗記が欠かせない科目もあります。
理解することも大切ですが、暗記しておけば対応できることも少なくありません。
この記事では暗記方法の紹介と暗記カードの効果的な使い方、また暗記に適した科目に関して見ていきます。
効果的に暗記する方法ってある?簡単にできる2つの方法を紹介します

エピソード暗記法
エピソード暗記法とは実際の自分の体験に基づいて記憶する方法のことです。
例えば猛烈に感動して感情が高ぶっている時のことは忘れないということです。
仮にサッカーのゲームや漫画がものすごく好きだとして、プレイ中や読書中の感情は物凄く楽しいという感情があります。
その中でサッカーを実際にやっていなくてルールを覚えたりします。
社労士に関しては、例えばただ勉強してるよりも関連実務が楽しければその中で関連することを次々と覚えられるということがエピソード記憶と言えます。
これに対して意味記憶は感情を伴わない記憶で、社労士の科目暗記もこちらに当たると言えます。
つまり、何か自分の中に経験に伴う感情がある場合の記憶とただ暗記するだけの記憶とでは定着のスピードが違います。
ストーリー暗記法
ストーリー記憶法とは例えばある物語を作って語呂合わせ的な要素で覚えていく方法です。
例えば雇用保険の所定給付日数を例にとってみます。
これは花婿が、結婚したことを悔やんで花嫁を無視するというエピソードで押さえることができます。
それぞれの数字は語呂で押さえた( )の数字に30を掛ければOKです。
一番右下から左に読んでいきます。
| 1年以上 5年未満 |
5年以上 10年未満 |
10年以上 20年未満 |
20年以上 |
| 90
さ(3) |
120
し(4) |
180
む(6) |
|
| 120
し(4) |
180
る(6) |
210
な(7) |
240
いやに(8) |
| 150
けっこん(5) |
180
む(6) |
240
や(8) |
270
く(9) |
| 180
む(6) |
240
や(8) |
270
く(9) |
330
いちいち(11) |
| 150
こ(5) |
180
む(6) |
210
な(7) |
240
は(8) |
はなむこ いちいちくやむ くやむけっこん いやになるし むしさ
このように物語を作ることでより定着しやすくなります。
暗記カードは暗記のツールとしてオススメ?効果的な暗記方法

暗記カードで社労士の勉強をすることのメリット
社労士の勉強を暗記カードを用いてすることも有効な手段の1つです。
社労士科目の中には暗記要素が強い科目があることは先に説明しましたが、それだけでなく全ての科目に暗記要素が強い項目はあります。
よってその部分を暗記カードによって押さえるというのも方法です。
暗記カードは何度も短時間で学習できる反復性に優れます。
また解らないところを何度も学習できたり、理解できたところは除くというように、知識の定着度の確認も図れます。
このように何度も繰り返し学習できるので、各科目の数字を中心とした暗記ポイントを押さえられることに最大のメリットがあります。
暗記カードでの効果的な暗記方法
暗記カードなのであまり具体的に書くとかえって見にくくなったり、時間もかかってしまいます。
よって暗記したいポイントを洗い出し、表と裏にそれぞれ端的に質問と答えという形で書くのが良いと思います。
例えば割増賃金の率覚えたい場合。
表に時間外労働は?裏に2割5分以上、表に休日労働は?裏に3割5分以上くらいで良いと思います。
また、届け出や時効は特に暗記要素が強く、混在しがちな面もあるため科目横断的に押さえることも大切です。
例えば全科目で時効5年のものと2年のもので押さえる方法です。
また、科目ごとに1つの輪にしていくのが良いです。
社労士試験は暗記勝負?暗記が重要な科目とは

社労士試験の科目の中には書類等の手続きに関する法令が多く登場します。
例えば
①何日前に届け出るのか
②届け出先、提出先はどこか
③誰が届け出るのかといったことが多く登場します。
これらに関する問題は覚えていさえすれば得点に結びつけられるので、ぜひとも暗記して押さえましょう。
労働安全衛生法
労働安全衛生法はかなり暗記要素の強い科目です。
労働安全衛生管理体制や事故報告・労働者死傷病報告・計画の届け出といった分野で特にその傾向が強いです。
これらは①いつまでに②誰が③どこに報告したり届け出したりするのかが問われる要素が多く、暗記向けと言えます。
また数字が頻繁に登場し、数字さえ把握しておけば押さえらる項目もあり、労働安全衛生法は全体的に暗記に適した科目と言えます。
雇用保険法
雇用保険法は暗記要素が最も強い科目です。
所定給付日数を筆頭とした各数字要件や各種失業等給付に関する届け出・申請等に関して、覚えてしまえば対応できる問題が少なくありません。
特に雇用保険法は全科目中最も数字が多く登場します。
それだけ混在しやすい要素もありますが、きちんと押さえ分けさえできればむしろ得点源にすることさえできます。
とりわけ失業等給付の体系図や所定給付日数表は書けるくらいまで暗記しましょう。
また、選択で数字が問われることも多いので暗記要素が強いと言えます。
労働保険徴収法
労働保険徴収法も暗記要素が強い科目と言えます。
届け出や申請に関する事項が多くあり、数字要件も少なくありません。
暗記さえしてしまえば対応できる問題も多くあります。
特に概算保険料の延納回数や申告時期、継続事業・有機事業の成立・消滅の要件を中心に届け出等に関する事項や数字要件が多くあります。
他にもメリット制の要件や印紙保険料でも数字が登場するので、暗記して確実な知識にすれば得点源にもできます。