社労士試験の科目の1つに雇用保険法があります。
雇用保険法は基本手当等を中心に失業後の給付を主に勉強していきます。
試験対策上どのように勉強すれば良いのか、攻略のポイント等を交えて見ていきます。
雇用保険は社労士試験科目の中で難易度が低い?出題傾向やポイントは?
雇用保険法は社労士科目の中でも比較的得点しやすい科目です。
難易度としてはさほど高くはなく、基本事項や重要論点を徹底していれば割と回答しやすい傾向があり、合格レベルにある人は得点源にできる科目でもあります。
出題ポイントとしても、毎年ほぼ決まった範囲からの出題が多いです。
「特定受給資格者や特定理由離職者」「所定給付日数」「各給付の要件」等出題ポイントがある程度絞られています。
また法改正からの出題がほぼ決まってあります。
雇用保険法は法改正が頻繁に行われる科目でもありますので、改正点は確実に押さえておくことが必要になります。
得点源にするためのポイント
単元ごとの基本知識を定着させる
雇用保険法は基本的な論点を問う問題が多く、各単元の基礎知識を確実に身に着けていることが何よりも得点する近道となります。
特に各種給付に関しては種類も多く、混在しやすい側面もありますので、押さえ分けはちゃんとしておく必要があります。
過去問を中心とした問題集で、どのような分野からどのように出題されているかも把握しながら基本知識の習得に努めるようにしましょう。
ある程度知識があればそれだけで対応できる問題も少なくないので、取りこぼさないように徹底して押さえましょう。
数字要件は確実に押さえる
雇用保険法は最も数字が登場する科目です。
所定給付日数を中心に届け出や申請の期限・タイミング、給付の乗数割合等あらゆる単元であらゆる数字が登場します。恐らく最も混乱する要因です。
これらの数字要件に関しては、例えば所定給付日数は表を自分で何も見ずに書けるようになることが必要です。
他の数字要件も過去問等で演習を繰り返し数字に関する確実な知識を習得してください。
単に数字だけを覚えるよりも問題文を通し文章として捉えていくとまた吸収の度合いも違うはずです。
ひっかけパターンとして数字を入れ替えるのは定番なので、そこの知識がしっかりあれば対応できるはずです。
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各被保険者の要件
雇用保険法には一般被保険者、高年齢被保険者、短期雇用特例被保険者、日雇労働被保険者があります。
例えばこの4つの違いはどうであるのかや、それぞれの被保険者にはその給付が適用されるのかを問うてきます。
ですので、各被保険者の種類とそれぞれを対象にした給付が何であるかを把握する必要があります。
これは体系図などを利用すると共に過去問等を通して押さえ分けをしておきましょう。
特定受給資格者と特定理由離職者の違い
特定受給資格使者と特定理由離職者はどちらがどちらか混在しやすいポイントです。
例えば体力の不足の場合はどうかや労働条件の相違の場合はどうかといった具合に、どちらがどちらかを把握していないと判断に迷います。
そのため、それぞれの範囲を確実に把握し、そのケースはどちらに含まれるのかを押さえておく必要があります。
過去問等で出題パターンを把握し、知識も習得していきましょう。
所定給付日数
所定給付日数は特に特定受給資格者の場合がよく問われます。
こちらは単純に数字をひっかけてきます。
一般被保険者や就職困難者の場合でもそうですが、年齢と年数の対応関係をちゃんと把握しましょう。
こちらは表を何も見ないで書けるようになることです。
これを完璧に書けるようになればその表に当てはめて問題を解くだけなので、ひっかかることもなくなります。
語呂やストーリー暗記を活用して覚えましょう。
選択式対策
各給付の内容と数字要件
求職者給付、就職促進給付、雇用継続給付、教育訓練給付に関して、その内容を選択で問うてくることが多くあります。
例えば数字要件や給付の種類・被保険者に関して様々な切り口で出題されます。
過去問等で誰に対してどの給付が適用されるのかを、数字的な要素と共に押さえる必要があります。
全ての被保険者対象か、特定の被保険者のみ対象かを意識し、混在しないように丁寧に押さえていく必要があります。
目的条文
その法律の1条、いわゆる目的条文から語句が抜かれることもあります。
雇用保険法に限ったことではありませんが、その法律の目的や趣旨が凝縮されたものになりますので、制度理解としても目的条文を読んでおくことは学習の助けになります。
テキストや参考書の太字・赤字等に注意し、必ず目は通しておくようにしましょう。
選択肢の中に紛らわしい語句や似たような言い回しがあるので、正確な語句を押さえましょう。